2012年大会の感想

 

大会前にしたシミュレーションと照らし合わせたりしつつの感想です。

 

各チームの現実の記録と、大会2日前に当HPで公開したシミュレーションとの照らし合わせです

1位 東洋大学    10時間51分36秒  シミュレーション10時間58分59秒  −7分23秒

2位 駒沢大学    11時間00分38秒  シミュレーション10時間57分32秒  +3分06秒

3位 明治大学    11時間02分50秒  シミュレーション11時間08分43秒  −5分53秒

4位 早稲田大学   11時間03分10秒  シミュレーション11時間01分07秒  +2分03秒

5位 青山学院大学 11時間08分46秒  シミュレーション11時間16分51秒  −8分05秒

6位 城西大学    11時間10分17秒  シミュレーション11時間15分49秒  −5分32秒

7位 順天堂大学   11時間11分15秒  シミュレーション11時間21分19秒  −10分04秒

8位 中央大学    11時間11分17秒  シミュレーション11時間11分16秒  +1秒

9位 山梨学院大学 11時間12分38秒  シミュレーション11時間19分57秒  −7分19秒

10位 國學院大學  11時間13分42秒  シミュレーション11時間21分33秒  −7分51秒

11位 国士舘大学  11時間16分47秒  シミュレーション11時間18分15秒  −1分28秒

12位 東海大学    11時間17分14秒  シミュレーション11時間10分03秒  +7分11秒

13位 帝京大学    11時間18分58秒  シミュレーション11時間23分13秒  −4分15秒

14位 拓殖大学    11時間20分21秒  シミュレーション11時間16分13秒  +4分08秒

15位 神奈川大学  11時間20分22秒  シミュレーション11時間23分08秒  −2分46秒

16位 上武大学    11時間20分43秒  シミュレーション11時間19分03秒  +1分40秒

17位 関東学連選抜 11時間21分36秒  シミュレーション11時間10分13秒  +11分23秒

18位 中央学院大学 11時間21分41秒  シミュレーション11時間29分51秒  −8分10秒

19位 日本体育大学 11時間22分26秒  シミュレーション11時間15分41秒  +6分45秒

20位 東京農業大学 11時間44分16秒  シミュレーション11時間15分05秒  +29分11秒

 

 

まずは優勝タイムから見ると

1位 東洋大学    10時間51分36秒  シミュレーション10時間58分59秒  −7分23秒

目を疑うほどの記録でした。こんな凄まじい記録が出るとは。シミュレーションからも7分以上も早く、全く予想できませんでした。

確か数年前に、駒沢大の大八木監督が箱根で優勝するためには11時間05分で走れるチームを作る事が大事だと、なにかの雑誌のインタビューで言っていたと思います。実際に11時間05分を切るようなチームは駒沢大を除いて2011年までは現れませんでした。

そんな中、昨年の早稲田が出した10時間59分台の記録は、箱根駅伝におけるほぼ限界の記録かと思っていました。

その早稲田大の記録を遥かに上回る10時間51分台の記録。

一体この記録はいつまで残るのか。私が生きている間(平均寿命までだとあと50年くらい)に破られるのだろうかと本気で思ってしまいます。

2000年に駒沢大が残した11時間03分台の大会記録ですら、2000年代の10年間の間まるまる君臨していたのですから。

 

 

2位 駒沢大学    11時間00分38秒  シミュレーション10時間57分32秒  +3分06秒

3位 明治大学    11時間02分50秒  シミュレーション11時間08分43秒  −5分53秒

4位 早稲田大学   11時間03分10秒  シミュレーション11時間01分07秒  +2分03秒

他の上位では、2位駒沢大と4位早稲田大がシミュレーションよりも少し悪かった。3位明治大がシミュレーションよりも早く、11時間02分台のタイムで3強を一角を破ったのは見事でした。

ほんの2年前までは、「駒沢大の聖域」状態だった11時間05分以内の記録も、ついに今回明治大が11時間02分台にまで到達して、壁が崩れた様な気がします。

昨年11時間05分以内の記録を出した早稲田大と東洋大は特別に強いチームでしたが、今回の明治大がここまでの記録を出した事は他チームにも大きな刺激になった事でしょう。

 

 

5位 青山学院大学 11時間08分46秒  シミュレーション11時間16分51秒  −8分05秒

6位 城西大学    11時間10分17秒  シミュレーション11時間15分49秒  −5分32秒

7位 順天堂大学   11時間11分15秒  シミュレーション11時間21分19秒  −10分04秒

8位 中央大学    11時間11分17秒  シミュレーション11時間11分16秒  +1秒

9位 山梨学院大学 11時間12分38秒  シミュレーション11時間19分57秒  −7分19秒

10位 國學院大學  11時間13分42秒  シミュレーション11時間21分33秒  −7分51秒

シードを獲得した5位〜10位のチームは、8位中央大を除いてシミュレーションよりも大幅に早かったです。そんな中でも10分以上も早かった7位順天堂大は特に凄い。大会前の予想では順天堂大は、今年はともかく来年以降一気に来るのではないか、と書いたのですが、現実はいきなり来ました。箱根駅伝予選会の中でもギリギリ出場だった順天堂大のこの記録と順位は、今年の1位の東洋、3位の明治の記録と共にビッグサプライズでした

5位〜10位のチームの中で中央大だけはシミュレーションと僅差。それだけデータ通りにしっかり走れる安定したチームという事ですが、しかしレース展開では、5区のブレーキで大きく遅れ、復路では6区や10区で攻撃的な走りで遅れを取り返すという、予想外にダイナミックな物でした。特に10区の塩谷選手の走りは熱かった。28年連続のシード権は見事でした。

 

 

11位 国士舘大学  11時間16分47秒  シミュレーション11時間18分15秒  −1分28秒

12位 東海大学    11時間17分14秒  シミュレーション11時間10分03秒  +7分11秒

13位 帝京大学    11時間18分58秒  シミュレーション11時間23分13秒  −4分15秒

14位 拓殖大学    11時間20分21秒  シミュレーション11時間16分13秒  +4分08秒

15位 神奈川大学  11時間20分22秒  シミュレーション11時間23分08秒  −2分46秒

16位 上武大学    11時間20分43秒  シミュレーション11時間19分03秒  +1分40秒

17位 関東学連選抜 11時間21分36秒  シミュレーション11時間10分13秒  +11分23秒

18位 中央学院大学 11時間21分41秒  シミュレーション11時間29分51秒  −8分10秒

19位 日本体育大学 11時間22分26秒  シミュレーション11時間15分41秒  +6分45秒

20位 東京農業大学 11時間44分16秒  シミュレーション11時間15分05秒  +29分11秒

シード権を逃した11位以下のチームでは、期待していた東海大の不振が残念でした。2区村澤選手、5区早川選手、2人の看板選手がともに力を出し切れなくてはこの順位とタイムも仕方ないのかもしれませんが。特に早川選手がブレーキ気味だったのは残念でした。

16位上武大は全日本で6位と大健闘しシード権を取りましたが、やはり箱根ではそう甘くはなかったようです。シミュレーションと1分40秒差ですから、そこまで実力を出せなかったというわけではないかもしれません。

また、雑誌「月刊陸上競技」の1月号のガイド付録に、全日本でシードを獲得した上武大について、「全日本では優勝チームから8分の差があり、距離が2倍の箱根では16分差になり、これでは15位くらいになってしまう」と書かれていましたが、優勝記録が異次元のタイムだったので29分差もつきましたが、少し以前の優勝記録と同じくらいの4位の早稲田大との差は17分で、本当にそれに近い結果になってしまいました。

19位日体大は、1区の服部選手、2区の本田選手が好走し、3区の矢野選手も区間13位とは言えタイムは良かった。今年の3区は2区に匹敵するレベルの高さだったので矢野選手の区間13位は仕方ないと思います。流れを作る前半3区間をこれだけしっかり走りながら、その後の失速は意外でした。シミュレーションから7分近い遅れは実力を出し切れなかったのでしょう。タスキが途切れてしまったのも残念でした。

11位の国士舘大から19位の日体大まで6分以内のタイム差で収まっており、やはり復路が一斉スタートのチームが多かった事が混戦になった理由だとは思いますが、その混戦ぶりは凄い物がありました。

 

 

注目選手の走りの感想など

1区
大迫 (早大) 1時間02分03秒  シミュレーション1時間02分04秒

服部 (日体) 1時間02分26秒  シミュレーション1時間02分33秒

撹上 (駒大) 1時間02分27秒  シミュレーション1時間02分27秒

宇野 (東洋) 1時間02分34秒  シミュレーション1時間03分25秒

大迫、服部、撹上の3選手はほとんどシミュレーション通りのタイム。特に撹上選手はぴったり当たりました。

逆にはずれたのが東洋大の宇野選手。1時間03分台で安定型のタイプで、1時間02分台の中盤のタイムを出すほどの爆発力はないと思っていたのですが侮っていました。見事な快走でした。

シミュレーションとの比較ではありませんが、今大会の1区では1年生の才能が爆発した感がありました。1時間02分35秒で走った城西大の村山紘太選手を筆頭に、1時間03分30秒以内で走った1年生が5人というのは凄いレベルの高さです。村山紘太選手は1万メートル28分台ランナーですが、他の4人もすぐにでも1万メートル29分切りが出来てもおかしくはないでしょう。

 

2区

出岐 (青学) 1時間07分26秒  シミュレーション1時間07分30秒

設楽(啓) (東洋) 1時間08分04秒  シミュレーション1時間08分02秒

村澤 (東海) 1時間08分14秒  シミュレーション1時間06分43秒

平賀 (早大) 1時間08分47秒  シミュレーション1時間07分53秒

村山 (駒沢) 1時間09分04秒  シミュレーション1時間09分06秒

鎧坂 (明大) 2区に出場せず  シミュレーション1時間06分43秒

2区は出岐選手がシミュレーションより少し早いタイムで走破。1万メートル29分台の選手として歴代最高のタイムで走りきり、史上最強の29分台ランナーになりました。従来の29分台ランナーの最高記録は、早稲田大の梅木蔵雄選手が1998年の大会で出した1時間07分48秒。見事に22秒も上回りました。

(出岐選手のタイムを1秒間違えていたので修正しました)

設楽啓太選手と村山選手はシミュレーションに近いタイムですが、設楽啓太選手はシミュレーションをある程度下回るのではないかと思っていたのですが現実はシミュレーションに近いタイム。逆に村山選手はシミュレーションよりももっと良いタイムが出るのではと思っていたのですが、結果はやっぱりシミュレーションに近いタイムでした。シミュレーション通りなのに予想外な2人でした。

村澤選手と平賀選手の佐久長聖高校出身の2人は本来の力を発揮する事が出来ず。両選手の実力を考えるとやや低調な記録でした。

シミュレーションとの比較ではありませんが、中央学院大の藤井選手の走りは見事でした。単独最下位の20位でスタートし、19位までは1分半も差があり、18位までは2分半の大差。この状況で1時間09分29秒というタイムで走れるのは本当に強い選手だけです。上位でスタートしていたら軽く1分以上はタイムを伸ばしても不思議ではなかったでしょう。

 

3区

コスマス (山学) 1時間01分38秒  シミュレーション1時間02分01秒

モゼ (拓大) 1時間03分20秒  シミュレーション1時間02分34秒

矢澤 (早大) 1時間03分34秒  シミュレーション1時間03分40秒

油布 (駒大) 1時間04分03秒  シミュレーション1時間02分57秒

設楽(悠) (東洋) 3区に出場せず  シミュレーション1時間04分00秒

3区区間賞のコスマス選手は区間記録には届かないと思っていたのですが侮っていました。まさかあの早稲田大の竹澤選手の区間記録を2秒だけとはいえ上回ってくるとは予想できませんでした。

山梨学院大の歴代留学生の中でも、2009年に卒業したモグス選手を除けば、3区を1時間01分38秒で確実に走れる選手はいないでしょう。1996年に卒業したマヤカ選手でも出せるかは微妙なタイムだと思います。コスマス選手お見事です。

もう1人の留学生モゼ選手は、コスマス選手と同時にスタートしたせいでペースが狂ってしまったのでしょう。箱根駅伝に初出場の留学生選手はペース配分を間違えてタイムが悪くなるというのは良くあるケースです。来年以降に期待したいです。

東洋大で実際には7区に出場した設楽悠太選手は、7区で1時間02分32秒というもの凄い記録を出しており、この7区のタイムを元に3区を予想してみると、1時間02分ちょっとくらいが予想されます。上記シミュレーションの設楽悠太選手の3区1時間04分00秒というのは、仮に設楽悠太選手が3区に登場していれば大はずれだったでしょう。

 

5区

柏原 (東洋) 1時間16分39秒  シミュレーション1時間17分19秒

大江 (明大) 1時間19分34秒  シミュレーション1時間19分54秒

山本 (早大) 1時間19分52秒  シミュレーション1時間21分11秒

井上 (駒大) 1時間20分55秒  シミュレーション1時間21分25秒

早川 (東海) 1時間23分22秒  シミュレーション1時間20分34秒

山の竜神・柏原選手はやっぱり凄かった。1時間16分台で有終の美を飾って欲しいという駅伝ファンの気持ちに完璧に答えてくれました。しかも最初から最後まで独走というレース展開で。非の打ち所がないとはまさにこの事。箱根駅伝史上最も偉大な選手と言っても良いと思います。本当に4年間見ている人間に夢を与えてくれるランナーでした。

昨年区間2位の大江選手の1時間20分切りは、シミュレーション上でも高い確率で出るだろうと予想されていましたが、1年生の山本選手まで切ったのは予想外でした。柏原選手の1年生の時もそうですが、5区では1年生がたまに爆発的な走りを見せる事がある。柏原選手に次いで、史上2例目の1年生で5区1時間20分切りを達成した山本選手が来年以降は新たな山の覇者になるのか、それともベテランの大江選手が山を制するのか、今から来年の5区の戦いが楽しみになりそうな両選手の快走でした。

駒沢大の井上選手は故障明けで出場自体するのかどうかと思っていたのですが、現実には見事な走りでした。

東海大の早川選手は、前半を飛ばしすぎてしまったのかブレーキになってしまったのが残念でした。シミュレーションよりも3分近くも遅くなるとは思いませんでした。

 

8区

8区はシミュレーションでも個人タイムまではピックアップしていない状態でした。

東洋大の大津選手の爆走は見事でした。初出場でいきなりの爆走とは。大津選手が出したタイム1時間04分12秒は、山梨学院大の古田選手の持つ区間記録に7秒届きませんが、古田選手が記録を出した1997年大会は復路では非常に強い追い風が吹いていました。大津選手の走りは事実上の区間新記録と言って間違いないでしょう。

 

9区

窪田 (駒沢) 1時間09分06秒  シミュレーション1時間08分31秒

田中 (東洋) 1時間11分06秒  シミュレーション1時間09分49秒

窪田選手のタイムは数字だけを見ると、シミュレーションよりも少し遅く物足りませんが、優勝が絶望的なレース展開の中でこのタイムで走れるのは十分凄い事だと思います。また、少し向かい風があったと陸上雑誌の本人のコメントに書かれていました。

田中選手はシミュレーションよりも遅く、前年の自身のタイムよりも同様に遅かったですが、1時間11分06秒というタイム自体は、良くはないが悪くはなく、レース展開を考えれば十分かもしれません。欲を言えばあと30秒くらい早く走って欲しかったとは思いますが。

 

 

総合的な感想

東洋大学の残した10時間51分36秒という記録はまさに異次元の記録。全く予想できませんでした。見事としか言いようのない素晴らしい結果でした。ただ、10区に出場が予定されていた川上選手には、走ってもらいたかったと個人的には思ってしまいましたが。

とにかくハイレベルだった今大会ですが、トップの東洋大もそうですが、2位以下もレベルが高く、特に7区で早稲田大、明治大、駒沢大の3チームの1万メートル28分台ランナーが競り合うシーンは凄かった。とても7区の光景には見えませんでした。

各校選手たちの面子をみても、最低でも後数年は現在のレベルの高さが続きそうです。優勝タイムは11時間を切るのが普通になり、上位入賞するためには11時間05分以内は当たり前、シード権は11時間10分前後のタイムを出さないと手に入らない・・・。一昔前には想像も出来なかった、夢の様なレベルの高さになるかも知れません。駅伝ファンとして純粋にレベルアップは喜びたいと思います。

ただ、2区の区間賞のレベルが、数年前に山梨学院のモグス選手がいた頃とくらべてダウンしているのが気がかりです。5区の戦いも派手で良いですが、やっぱり華の2区の区間記録に挑むような選手の登場を今後は期待したいです。

 

 

余談

2区の東海大の村澤選手と青山学院大の出岐選手の競り合いについて、ラジオから「村澤が去年ほどではないのか、出岐の出来が良いのか」という言葉が飛び出てきました。出岐選手に対して、出岐の出来が、という言い回しは陸上界のお約束になってしまったんでしょうか。

同じくラジオ中継の2区で、選手のコメントの紹介があり、「山梨学院大学4年生ナカムラユウジです」という言葉が聞こえてきました。今大会山梨学院大の2区を走った中村悠二選手のコメントですが、1997年大会で4年生として花の2区に挑み区間賞を獲得した名ランナー、山梨学院大の中村祐二選手を思い出したのは言うまでもありません。ラジオ局は絶対それを狙って中村選手のコメントを紹介したような気がするんですが・・・。

 

最後に地元の話を。テレビ放送のエンディングで、製作協力として川崎パレールの名前が載っていますね。箱根駅伝の製作協力にパレールがなんで関わっているのか良くわかりませんが、パレールとは川崎にある建物です。今年の1区で駒沢大の撹上選手が、多摩川を渡って少しした所でスパートをしましたが、テレビには映っていませんが、その時に対向車線側にあるビルがパレールです。パレールには川崎区役所が入っていたりもします。

余談の余談ですが、駒沢大の大八木監督が学生時代に、駒沢大の夜間部に通いながら、昼は川崎「市」役所で働いていたそうですが、パレールにあるのは川崎「区」役所なので別です。この周辺は川崎市川崎区という住所なので、同名の市役所と区役所が1個ずつあるという紛らわしい状態になっています。

しかし駅伝中継を見ていても川崎の形状は細すぎですね。東京の大田区から多摩川を超えたらそこは、神奈川県川崎市の川崎区ですが、あっという間に通り過ぎてしまい、すぐに横浜市の鶴見区に入ってしまいます。あれでは関東以外の人は、箱根駅伝のコースが川崎を通過していることを知らない人も多そうな気がします。

日本テレビは川崎に定点カメラでも設定してくれないかなぁと思ってしまいます。そうすれば多少は知名度アップになりそうですし。鶴見中継所が近いからまずありえないでしょうけど。

 

 

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