2013年箱根駅伝の予想

(2012年12月31日時点での予想です)。

 

毎度おなじみの、駅伝SLGというフリーソフトを使って予想しています。

データの入力からこの文章の完成まで20時間くらいかかっています(笑)

 

駅伝SLGは選手の1万メートルのベストタイムを元に各区間のタイムを予想するソフトですが、氷川優気独自の考え方に基づき、

(1)20キロやハーフマラソンのベストタイム

(2)前シーズンの箱根駅伝の区間タイム

(3)今シーズンの全日本大学駅伝の区間タイム

以上の三つのデータから選手の1万メートルの事実上の走力を予想し、実際の1万メートルのベストタイムより良かった場合はそちらを採用してシミュレーションを行いました。

シミュレーションは5回の平均値を1戦と数え、合計9戦行い、5番目に当たるタイムを予想タイムとしました。

 

出場選手については、12月29日に発表された区間オーダーを元にしています。明らかに出場しそうなリザーブの有力選手は、予想される区間に出場する事を前提にしています。

 

今回のシミュレーションではチーム順位のみの予想です。個人順位の予想は今回はありません。

 

 

2013年箱根駅伝シミュレーション順位とタイム

1位 駒沢大学    10時間54分49秒

2位 東洋大学    10時間59分53秒

3位 明治大学    11時間01分26秒

4位 早稲田大学   11時間03分28秒

5位 日本体育大学 11時間04分30秒

6位 青山学院大学 11時間08分37秒

7位 帝京大学    11時間10分17秒

8位 中央大学    11時間10分55秒

9位 順天堂大学   11時間11分11秒

10位 関東学連選抜 11時間11分23秒

11位 城西大学    11時間11分36秒

12位 日本大学    11時間12分44秒

13位 上武大学    11時間13分11秒

14位 東京農業大学 11時間13分19秒

15位 山梨学院大学 11時間13分31秒

16位 中央学院大学 11時間13分38秒

17位 國學院大學   11時間19分38秒

18位 大東文化大学 11時間19分53秒

19位 神奈川大学   11時間21分06秒

20位 法政大学    11時間24分10秒

 

 

この駅伝SLGでの予想をする前は、東洋大と駒沢大の一騎打ちになるかと思ったのですが、今回の予想では、駒澤大学の1強状態となってしまいました。

 

東洋大のシミュレーションタイムは10時間59分台ですから、これもかなりの好タイムですが、あまりにも早すぎる駒沢大には大きく水をあけられ、明治大、早稲田大、日体大の3チームもかなりの好タイムが予想され、東洋大は2位争いの方がタイム的には近くなります。

 

上位候補のチームの中では青山学院大が少しタイムが伸びませんでした。明治大や日体大と互角くらいのタイムがでるかと思っていたのですが。

 

7位〜16位は差はあってないような物。大混戦過ぎて、どこがシードに絡んでくるか全く予想はできません。

強いて言うなら、レース巧者の中大と順大はシードを取りそうな気がしますが。

また17位が予想されている國學院大は実力を隠しているのか、本戦ではデータを遥かに超える結果を残す事があります。前回も前々回もそうだったので、今回もまた大きくタイムを伸ばして、シード争いに絡んでくるかもしれません。

 

 

東洋大学について

昨年は10時間51分台という、特大の大会新記録を現実に打ち立てた東洋大にしては、今回の10時間59分台という予想タイムや、2位争いに巻き込まれるという予想順位は物足りないです。

柏原選手の卒業の影響があっても、それでも10時間55分〜56分くらいのタイムは出せてもいいのではないか?と感じる駅伝ファンは絶対に多いはずです。

その理由は、柏原選手の抜けた5区に出場予定の定方選手にあります。

 

この定方選手はこれまで箱根駅伝も、全日本大学駅伝も出場した事がなく、出雲駅伝に1回出場しただけで、データに非常に乏しい選手です。

トラックやハーフのベストタイムも圧倒的に良いと言う訳ではなく、今回のシミュレーションでも、1時間22分〜23分とあまり良いタイムは予想されませんでした。

その5区にライバルチームたちは、平地のエース区間に出場してもおかしくない大エース級の走力の選手や、前回の5区で快走した登りのスペシャリストを配置しているので、5区だけで3分〜4分くらいは負けてしまっているのです。

その結果が、駒沢大に大きく負けて、明治大、早稲田大、日体大の3チームに追い上げられているという訳です。

しかし、5区で3〜4分勝つ、負けるということが、総合順位にどういう影響を与えるかは、過去4大会において柏原選手で5区でタイムを稼ぎまくってきた東洋大はどこのチームよりも知っている訳で、そんな東洋大が5区にむざむざ大差で負ける選手を配置するとは絶対に思えません。

きっと定方選手は東洋大の秘密兵器なのではないかと思います。

現実の定方選手はおそらくは1時間20分台くらいのタイムを狙ってくるかもしれません。そうすると、総合タイムで2〜3分は良くなるので、駒沢大にも迫り、また明治大、早稲田大、日体大の3チームにも大きな差をつけて勝てる事になります。

 

やはり優勝争いは、駒沢大と東洋大の一騎打ちになりそうな気がします。

 

 

シードラインについて

今回のシード権獲得のラインは11時間11分23秒と出ています。これは史上最高のレベルです。

前回2012年大会ではシミュレーションでは11時間15分49秒がシードラインで、現実は11時間13分42秒でした。

前々回2011年大会では、シミュレーション11時間15分09秒、現実11時間13分23秒でした。

現実の方が2分くらいタイムが良くなる傾向にあるので、もしかすると、今回は11時間10分を切ってやっとシードが取れるなんてレベルになるかもしれません。

そうなったらもはや学生の大会のレベルじゃない気がします。

これは1990年代ならば優勝を争っていたレベルのタイムですから、このレベルでシード争いと言われてもいまいちピンときませんね。どこまで10分切りに迫れるかを楽しみにしたいと思います。





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