小難しい話 2016年大会版



2006年〜2015年の過去10回のシーズンの、全日本や1万mの平均タイムの順位と、箱根のシード権獲得との関係を振り返ってみました。

まず箱根の出場権を持つチームを対象に、全日本で10番以内、9番以 内・・・のチームが箱根で10位以内に入る確率を出してみました

全日本10番以内70/100

9番以内67/90

8番以内64/80

7番以内57/70

6番以内49/60

5番以内42/50

4番以内35/40

3番以内27/30 (90%)

2番以内17/20

1番8/10

全日本3番以内に入れば90%の確率で箱根のシード権は取れています。

去年も書きましたが1番や2番の確率が下がっています。これは全日本で優勝や準優勝したチームが箱根でシード落ちした「珍事」が過去10年の間に3回もあったからです。

3回もあれば偶然ではない気もしますが、常識的に見て、3番以内が90%の確率でシードが取れているなら、2番や1番も事実上90%以上の確率でシードが取れると見て良いと思います。

 

続いて、陸上雑誌に載っている1万mの上位10人平均タイム(留学生は1人のみ)の順位で、10番以内、9番以内・・・のチームが、箱根で10位以内に入る確率です。(チームエントリー以前の物なのでやや古いデータですが)

1万m平均タイム順位10番以内71/100

9番以内67/90

8番以内64/80

7番以内61/70

6番以内52/60

5番以内42/50

4番以内34/40

3番以内27/30 (90%)

2番以内19/20

1番10/10

こちらも3番以内ならばシード獲得率は90%に達します。

 

全日本&1万m平均の両方で10番以内、9番以内・・・のチームが箱根で10位以内に入る確率も出してみました。

両方10番以内58/72

9番以内52/63

8番以内49/53 (約92%)

7番以内43/46

6番以内33/35

5番以内27/29

4番以内23/25

3番以内17/17

2番以内10/10

1番5/5

8番以内ならば獲得率は90%を超えます。

 

 

全日本や1万mから箱根のシード獲得率を調べた理由

シンプル予想の為と言うよりは、別の理由です。有力チームという表現は良く聞きますが、何をもって有力と言っているのか定義は曖昧でした。

そこで当HP内限定ですが定義を作ってみようと思い、全日本の順位と1万m平均の順位が、過去10大会の箱根のシード権獲得率90%以上に達している順位以上としてみました。

 

「以内」という条件について

全日本10番以内の箱根シード獲得率が70%だったわけですが、全日本で10番のチームが70%の確率でシードが取れていた訳ではありません。

上位のチームが10番以内の確率を引き上げているからです。

全日本3番と全日本10番では、同じ10番以内でも全然違う訳です。

しかし、もし全日本10番以内が100%の確率でシードが取れていたならば、全日本3番だろうと、全日本10番だろうと関係なく100%の確率でシードが取れていた事になります。

つまり、獲得率が上昇すると、その数字の信頼度も比例して上がります。

というわけで、獲得率70%だからといって、その順位に達すれば70%の確率でシードが取れていた訳ではありませんが、獲得率90%ならばかなり高い確率で、その順位に達すれば取れています。

過去10年がそうならば、最新の大会でもそれに近い結果になるかと思います。





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