2017年箱根駅伝の予想
(2016年12月29日時点での予想です)
今回は発表が遅れてしまい、区間エントリー後になってしまいましたが、1週間以上かけて行っており、区間エントリー前の予想オーダーでのシミュレーションです。
今年も駅伝SLGを使って予想しました。
駅伝SLGは選手の1万mのベストタイムを元に各区間のタイムを予想するソフトですが、氷川優気独自の考え方により、
(1)20kmやハーフマラソンのタイム
(2)前シーズンの箱根駅伝の区間タイム
(3)今シーズンの全日本大学駅伝の区間タイム
以上の三つのデータから選手の1万mの事実上の走力を予想し、実際の1万mのベストタイムより良かった場合はそちらを採用しています。
(早い話が、駅伝オタクの勘に頼ってデータ入力している部分が多いという事です。
シミュレーションは5回の平均値を1戦と数え、合計9戦行い、5番目に当たるタイムを予想タイムとしました。
・予想順位とタイム
1位 青学大 10時間56分51秒
2位 山梨学大 11時間03分16秒
3位 早大 11時間04分26秒
4位 駒大 11時間04分29秒
5位 中央学大 11時間05分03秒
6位 東洋大 11時間07分19秒
7位 日体大 11時間07分37秒
8位 東海大 11時間07分40秒
9位 順大 11時間09分22秒
10位 明大 11時間13分02秒
11位 神奈川大 11時間13分30秒
12位 大東大 11時間13分36秒
13位 日大 11時間14分22秒
14位 國學院大 11時間15分59秒
15位 帝京大 11時間16分59秒
16位 拓大 11時間18分10秒
17位 国士大 11時間19分39秒
18位 法大 11時間19分40秒
19位 上武大 11時間24分32秒
20位 創価大 11時間25分05秒
(オープン参加の連合チームは含めません)
今年も優勝候補筆頭は青学大で、ライバル達を大きく引き離すタイムが予想されています。
青学大のタイムは、去年のシミュレーションタイムの10時間48分台と比べるとレベルは低下していますが、早大、駒大等のライバル達もレベルが下がっているので、結局去年と大して違わないタイム差になっています。
今大会の青学大と、10時間57分台〜58分台のシミュレーションタイムが予想されていた去年の駒大、東洋大、早大が戦えば面白そうですが、早大も駒大も今年のシミュレーションタイムは11時間04分台であり、今年も青学大がぶっちぎる可能性が高そうです。
シミュレーション2位は11時間03分台の山梨学大ですが、青学大との差は大きく、他の2位候補との差は小さく、対抗1番手とは言い辛いです。
優勝候補ナンバー2というより、準優勝候補ナンバー1でしょうか。
それでも、青学大に勝つ可能性があるのは、2区で先行できる可能性が高い、山梨学大だけかと思います。
山梨学大、早大、駒大と僅差のタイムが予想されている中央学大が凄いです。
中央学大の選手は走力そのものはそれほど高くはないのですが、前回の箱根や今シーズンの全日本で力をしっかりと発揮する選手が多かったので、安定感が高いのです。
結果的に、純粋な走力で計算すると山梨学大や早大とは5分から10分くらい離されてもおかしくはないのに、僅かな差となりました。
現実の大会での健闘を楽しみにしたいと思います。
現実の青学大が最も警戒しているのは東海大でしょうけど、今回のシミュレーションではそれほどタイムは伸びませんでした。
主力の大半が1年生というチームなので、前回の箱根のデータがなく、安定感をどうしても低く設定せざるを得ないので、こういう結果になってしまいました。
現実の東海大はもう一段上の実力を持っているかも知れません。
シード権争いは順大は有力な候補だと思いますが、最後の1席は大混戦になりそうで、全く予想がつきません。
・10位、20位のタイムについて
前回のシミュレーションで、10位のタイムが初めて11時間10分を切りましたが、今回は11時間13分台が予想されており、優勝タイムだけではなく、シード争いのタイムも去年と比べて低下しています。
最近右肩上がりだった大学長距離界のレベルは、データ上では今シーズンで落ち着いてしまった印象です。
現実の大会での10位の11時間10分切り、20位の20分切りは今大会で期待するのは難しいかも知れません。
・現実補正
今大会から現実補正というものを導入します。
過去3大会に出場し完走しているチームを対象に、シミュレーションと現実との差、過去3大会の平均タイム分を補正したものです。
青学大
10時間53分42秒
10時間56分51秒 現実補正値 −3分09秒
中央学大
11時間05分33秒
11時間05分03秒 現実補正値 +30秒
東洋大
11時間05分35秒
11時間07分19秒 現実補正値 −1分44秒
駒大
11時間08分03秒
11時間04分29秒 現実補正値 +3分34秒
日体大
11時間09分09秒
11時間07分37秒 現実補正値 +1分32秒
早大
11時間09分15秒
11時間04分26秒 現実補正値 +4分49秒
順大
11時間10分39秒
11時間09分22秒 現実補正値 +1分17秒
東海大
11時間13分05秒
11時間07分40秒 現実補正値 +5分25秒
大東大
11時間14分47秒
11時間13分36秒 現実補正値 +1分11秒
神奈川大
11時間17分57秒
11時間13分30秒 現実補正値 +4分27秒
拓大
11時間18分02秒
11時間18分10秒 現実補正値 −8秒
日大
11時間18分05秒
11時間14分22秒 現実補正値 +3分43秒
帝京大
11時間19分48秒
11時間16分59秒 現実補正値 +2分49秒
明大
11時間21分20秒
11時間13分02秒 現実補正値 +8分18秒
上武大
11時間30分43秒
11時間24分32秒 現実補正値 +6分11秒
青学大も警戒する東海大は11時間07分台では遅過ぎると感じましたが、現実補正を加えると更に遅くなってしまいました。
伝統的に本番に強いチーム、データだけ良いチームと、チームごとの傾向があるので、この補正を加えると現実に近づきそうな気がしましたが、東海大をはじめ、現実から遠ざかっているような印象のチームもあります。
この補正が有効なのかについては、大会終了後に補正前と補正後で比較してみようと思います。
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