小難しい話 2019年大会版



2009年〜2018年の過去10回のシーズンの、全日本や1万mの平均タイムの順位と、箱根のシード権獲得との関係を振り返ってみました。

まず箱根の出場権を持つチームを対象に、全日本で10番以内、9番以内・・・のチームが箱根で10位以内に入る確率を出してみました。

全日本10番以内71/100

9番以内68/90

8番以内65/80

7番以内58/70

6番以内49/60

5番以内42/50

4番以内34/40

3番以内26/30

2番以内17/20

1番7/10

前々回から、全日本のみで箱根のシード獲得率90%を越える順位は存在しません。

前回のシーズンでは全日本優勝の神奈川大が箱根でシード落ち。

全日本優勝チームが箱根でシードを取れなかったケースは過去10大会で3例目になります。

それに加えて今シーズンから全日本は区間距離が変更され、これまでの「規模の小さな箱根駅伝っぽい大会」から、「箱根駅伝とは全く違う大会」へと変化してしまいました。

区間数や総合距離は同じですし、箱根駅伝の前哨戦として最大の大会という立ち位置はこれまでと変わりませんが。

全日本の結果から箱根を予想するのは更に難しくなっています。

以前は、伊勢(全日本)の結果は箱根の結果、なんて言葉もあったのですが。





続いて、陸上雑誌に載っている1万mの上位10人平均タイム(留学生を複数持つチームは1人のみ)の順位で、10番以内、9番以内・・・のチームが、箱根で10位以内に入る確率です。(チームエントリー以前の物なのでやや古いデータですが)

1万m平均タイム順位10番以内71/100

9番以内67/90

8番以内65/80

7番以内60/70

6番以内51/60

5番以内42/50

4番以内34/40

3番以内28/30 (約93%)

2番以内19/20

1番10/10

3番以内ならばシード獲得率は90%を超えます。





全日本&1万m平均の両方で10番以内、9番以内・・・のチームが箱根で10位以内に入る確率も出してみました。

両方10番以内59/72

9番以内54/65

8番以内52/57 (約91%)

7番以内47/51

6番以内36/39

5番以内27/30

4番以内23/25

3番以内19/20

2番以内10/10

1番5/5

8番以内で獲得率が90%を超えます





全日本や1万mから箱根のシード獲得率を調べた理由

有力チームという表現は良く聞きますが、何をもって有力と言っているのか定義は曖昧でした。

そこで当HP内限定ですが定義を作ってみようと思い、全日本の順位と1万m平均の順位が、過去10大会の箱根のシード権獲得率90%以上に達している順位以上としてみました。

 

「以内」という条件について

全日本10番以内の箱根シード獲得率が70%だとしても、全日本で10番のチームが70%の確率でシードが取れていたわけではありません。

上位のチームが10番以内の確率を引き上げているからです。

全日本3番と全日本10番では、同じ10番以内でも全然違います。

しかし、もし全日本10番以内が100%の確率でシードが取れていたならば、全日本3番だろうと、全日本10番だろうと関係なく100%の確率でシードが取れていた事になります。

つまり、獲得率が上昇すると、その数字の信頼度も比例して上がります。

というわけで、獲得率70%だからといって、その順位に達すれば70%の確率でシードが取れていたわけではありませんが、獲得率90%ならばかなり高い確率で、その順位に達すれば取れています。





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