2019年箱根駅伝の予想

(2018年12月29日時点での予想です)



駅伝SLGを使っての予想です。


駅伝SLGは選手の1万mのベストタイムを元に各区間のタイムを予想するソフトですが、氷川優気独自の考え方により、

(1)20kmやハーフマラソンのタイム

(2)前シーズンの箱根駅伝の区間タイム

(3)今シーズンの全日本大学駅伝の区間タイム

以上の三つのデータから選手の1万mの事実上の走力を予想し、実際の1万mのベストタイムより良かった場合はそちらを採用しています。

(早い話が、駅伝オタクの勘に頼ってデータ入力している部分が多いという事です)

データ入力のやり方は前回までと概ね同じですが、全日本の区間距離変更や、箱根予選会が20kmからハーフに変更された影響で、少し変わりました。



実業団経由で東京国際大に入った渡邊選手は、実業団時代のタイムを除外してデータ入力しています。



シミュレーションは5回の平均値を1戦と数え、前回は合計9戦中5番目に当たるタイムを予想タイムとしていましたが、9戦では少ないと思い、今回は15戦行い8番目のタイムを採用しています。




予想順位とタイム

1位 青学大 10時間55分43秒

2位 東洋大 10時間58分07秒

3位 駒大 10時間59分01秒

4位 東海大 11時間00分31秒

5位 帝京大 11時間01分31秒

6位 順大 11時間06分39秒

7位 拓大 11時間07分52秒

8位 法大 11時間07分56秒

9位 明大 11時間08分06秒

10位 早大 11時間09分18秒

10位 國學院大 11時間09分18秒

12位 城西大 11時間10分06秒

13位 中大 11時間11分12秒

14位 中央学大 11時間12分11秒

15位 神奈川大 11時間13分11秒

16位 日大 11時間14分15秒

17位 日体大 11時間15分59秒

18位 東京国際大 11時間16分05秒

19位 山梨学大 11時間16分08秒

20位 大東大 11時間16分09秒

21位 国士大 11時間17分27秒

22位 上武大 11時間24分38秒

(オープン参加の連合チームは含めません)





1位予想はガチガチの大本命・青学大でした。

誰でもわかる予想ですね。

青学大圧勝か?と思いながらデータ入力していましたが、シミュレーションでは意外と2位以下との差は大きくはありませんでした。現実ではどうなるでしょうか。

前回の予想では1位予想チームのタイムが11時間を切れませんでしたが、今回は3位までが11時間切りが予想されています。

ちなみに11時間切りが出た回数は、東洋大と駒大が15戦中10回、東海大が15戦中6回に対して、青学大は15戦全部と、ここでは格の違いが出ています。



シード権争いで目を引くのは、明大でしょうか。

陸上雑誌などでは苦戦が予想されています。

このシミュレーションでも安定感を低く設定していますが、明大は1万mの持ちタイムがかなり良く、その影響が強く出てしまいました。

現実でも11時間10分切りのタイムを出せれば、シード権に手が届くかも知れません。



シード権がかかる10位ラインのタイムは11時間09分18秒と出ています。

3年前の16年大会の予想で、10位予想タイムが初めて11時間10分の壁を破る11時間09分48秒と出ましたが、それを超えてきました。

しかも今大会の予想では10位予想が2チーム同タイムだったので、実質11位までが11時間10分切りになっています。(シミュレーションで好タイムが予想された明大は現実では苦戦するかも知れないので、そうすると繰り上がってしまうけど)

大学長距離界のレベルは確実にアップしているので、そろそろ現実でも10位の10分切りを達成してもらいたいです。



20位チームのタイムも11時間16分台で、11時間20分を大きく切っています。

5年前の14年大会の予想で、20位予想タイムが11時間17分57秒と出て、これが今のところ最初で最後の20位の20分切りの予想でした。

出場チームが増える5年ごとの記念大会は、下位チームの底上げが進む傾向があるのでしょうか。

現実では、通常ならば最下位にあたる20位になってしまうと、モチベーションの問題なのか、前の19位チームがどんどん離れて行くという現象が起きることがあります。

今大会では単独チーム22校と連合チームを含めて23チームが走るので、20位のチームも「駅伝の仲間外れ」状態になりにくいでしょうから、20位の20分切りも本当に期待できそうです。





現実補正

過去3年の箱根に出場し完走しているチームを対象に、シミュレーションと現実との差、過去3大会の平均タイム分を補正します。(小数は切り捨て)



青学大
補正前 10時間55分43秒
補正値 +2分37秒 (+4分57秒、+7分19秒、−4分39秒)
補正後 10時間58分20秒

東洋大
補正前 10時間58分07秒
補正値 +1分15秒 (+2分25秒、+4分12秒、−2分52秒)
補正後 10時間59分22秒

駒大
補正前 10時間59分01秒
補正値 +8分55秒 (+6分34秒、+11分44秒、+8分27秒)
補正後 11時間07分56秒

東海大
補正前 11時間00分31秒
補正値 +8分32秒 (+7分53秒、+9分20秒、+8分25秒)
補正後 11時間09分03秒

帝京大
補正前 11時間01分31秒
補正値 +3分46秒 (+52秒、+3分25秒、+7分03秒)
補正後 11時間05分17秒

順大
補正前 11時間06分39秒
補正値 +1分50秒 (+1分56秒、+3分20秒、+14秒)
補正後 11時間08分29秒

拓大
補正前 11時間07分52秒
補正値 +4分26秒 (+5分04秒、+6分12秒、+2分03秒)
補正後 11時間12分18秒

法大
補正前 11時間07分56秒
補正値 −42秒 (+7分31秒、−3分44秒、−5分53秒)
補正後 11時間07分14秒

早大
補正前 11時間09分18秒
補正値 +5分36秒 (+9分27秒、+8分00秒、−39秒)
補正後 11時間14分54秒

中央学大
補正前 11時間12分11秒
補正値 +6分54秒 (+6分13秒、+10分22秒、+4分09秒)
補正後 11時間19分05秒

神奈川大
補正前 11時間13分11秒
補正値 +6分59秒 (+4分36秒、+1分29秒、+14分52秒)
補正後 11時間20分10分

日体大
補正前 11時間15分59秒

補正値 +2分28秒 (+1分44秒、+8分02秒、−2分21秒)
補正後 11時間18分27秒

山梨学大
補正前 11時間16分08秒
補正値 +14分48秒 (+7分10秒、+26分01秒、+11分15秒)
補正後 11時間30分56秒

大東大
補正前 11時間16分09秒
補正値 +9分23秒 (+6分35秒、+10分09秒、+11分27秒)
補正後 11時間25分32秒

上武大
補正前 11時間24分38秒
補正値 +10分22秒 (+19分19秒、+13秒、11分34秒)
補正後 11時間35分00秒



現実補正を加えると、優勝争いは青学大と東洋大の一騎打ちになりそうです。

東洋大と同格くらいの戦力を持つ駒大と東海大は、トップにはかなり差をつけられる予想になりました。

今のところは3位候補はむしろ帝京大か、補正値が唯一マイナスになる法大のようです。

毎年高い戦力を持つ東海大ですが、シミュレーションからの遅れ具合が毎年安定しています。

失敗しているというよりは箱根仕様の調整をしていない中で、出せる力を出しているという気がします。

今年の東海大は箱根仕様の調整をしていると報じられているので、今年こそは力を発揮するかも知れません。

そうすると優勝争いは、結局は大方の予想と同じ、青学大、東洋大、東海大の3強の戦いかも知れません。





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