2020年大会の感想 (4)

マニアックな感想です



目次

① シード変動ラインの動き
(10位以内からは11位との差、11位以下からは10位との差、これの20チーム10区間の動き)

② 隠れた好走を発掘(区間6位以下の成績で、過去5大会の区間5位の平均タイムを超えた選手をピックアップ)

③ 平均区間順位





・ シード変動ラインの動き

シード変動ラインとは私が勝手に作った造語です。

10位以内のチームにとっては11位が、11位以下のチームにとっては10位がシード変動ラインになります。

シード変動10位ラインとシード変動11位ラインの2つ存在します。

この2つのラインが近づき、重なり、踏み越えた時にシード圏内/圏外が入れ替わります。

20チーム10区間のシード変動ラインとの差を調べました。



 1位青学大 1:01:31 2:08:34 3:10:06 4:10:36 5:21:16 6:19:34 7:22:57 8:27:22 9:35:35 10:45:23
11位ラインとの差 -0:01:15 -0:01:24 -0:02:45 -0:05:55 -0:07:59 -0:10:01 -0:10:17 -0:12:31 -0:14:02 -0:15:47
10位ラインとの差
 2位東海大 1:01:23 2:08:36 3:10:57 4:12:34 5:24:38 6:21:55 7:24:58 8:29:22 9:39:17 10:48:25
11位ラインとの差 -0:01:23 -0:01:22 -0:01:54 -0:03:57 -0:04:37 -0:07:40 -0:08:16 -0:10:31 -0:10:20 -0:12:45
10位ラインとの差
 3位國學院大 1:01:18 2:08:37 3:10:11 4:12:04 5:22:49 6:21:50 7:26:21 8:32:31 9:45:01 10:54:20
11位ラインとの差 -0:01:28 -0:01:21 -0:02:40 -0:04:27 -0:06:26 -0:07:45 -0:06:53 -0:07:22 -0:04:36 -0:06:50
10位ラインとの差
 4位帝京大 1:01:32 2:09:01 3:10:24 4:12:35 5:27:15 6:27:11 7:31:24 8:36:14 9:45:40 10:54:23
11位ラインとの差 -0:01:14 -0:00:57 -0:02:27 -0:03:56 -0:02:00 -0:02:24 -0:01:50 -0:03:39 -0:03:57 -0:06:47
10位ラインとの差
 5位東京国際大 1:03:02 2:09:20 3:08:45 4:11:38 5:24:33 6:24:59 7:29:01 8:34:52 9:43:56 10:54:27
11位ラインとの差 -0:00:38 -0:04:06 -0:04:53 -0:04:42 -0:04:36 -0:04:13 -0:05:01 -0:05:41 -0:06:43
10位ラインとの差 0:00:53
 6位明大 1:02:09 2:10:01 3:12:23 4:15:22 5:27:11 6:25:59 7:27:39 8:33:56 9:44:03 10:54:46
11位ラインとの差 -0:00:37 -0:00:28 -0:01:09 -0:02:04 -0:03:36 -0:05:35 -0:05:57 -0:05:34 -0:06:24
10位ラインとの差 0:00:14
 7位早大 1:01:30 2:08:35 3:12:27 4:14:52 5:28:48 6:29:37 7:32:33 8:38:03 9:47:20 10:57:43
11位ラインとの差 -0:01:16 -0:01:23 -0:00:24 -0:01:39 -0:00:27 -0:00:41 -0:01:50 -0:02:17 -0:03:27
10位ラインとの差 0:01:38
 8位駒大 1:02:07 2:10:25 3:11:50 4:13:51 5:27:41 6:26:27 7:29:54 8:36:46 9:47:23 10:57:44
11位ラインとの差 -0:00:39 -0:01:01 -0:02:40 -0:01:34 -0:03:08 -0:03:20 -0:03:07 -0:02:14 -0:03:26
10位ラインとの差 0:00:38
 9位創価大 1:01:13 2:09:11 3:12:27 4:14:22 5:27:34 6:27:59 7:33:14 8:39:53 9:49:37 10:58:17
11位ラインとの差 -0:01:33 -0:00:47 -0:00:24 -0:02:09 -0:01:41 -0:01:36 -0:02:53
10位ラインとの差 0:00:37 0:00:07 0:00:55
 10位東洋大 1:03:15 2:09:12 3:12:45 4:18:50 5:29:15 6:26:49 7:30:21 8:36:29 9:46:31 10:59:11
11位ラインとの差 -0:00:46 -0:00:06 -0:02:46 -0:02:53 -0:03:24 -0:03:06 -0:01:59
10位ラインとの差 0:01:06 0:02:38 0:00:07
 11位中央学大 1:01:26 2:09:47 3:13:42 4:16:31 5:29:17 6:27:42 7:32:37 8:39:46 9:48:42 11:01:10
11位ラインとの差 -0:01:20 -0:00:11 -0:01:53 -0:00:37 -0:00:07 -0:00:55
10位ラインとの差 0:00:57 0:00:19 0:00:09 0:01:59
 12位中大 1:03:27 2:12:28 3:16:00 4:18:51 5:31:40 6:31:05 7:35:55 8:43:16 9:53:21 11:03:39
11位ラインとの差
10位ラインとの差 0:01:18 0:02:41 0:03:15 0:02:39 0:02:32 0:03:06 0:03:18 0:03:30 0:04:39 0:04:28
 13位拓大 1:03:40 2:09:58 3:12:51 4:16:12 5:29:08 6:29:35 7:34:03 8:41:10 9:51:36 11:04:28
11位ラインとの差 -0:00:19 -0:00:07
10位ラインとの差 0:01:31 0:00:11 0:00:06 0:01:36 0:01:26 0:01:24 0:02:54 0:05:17
 14位順大 1:03:43 2:12:12 3:15:15 4:18:01 5:31:52 6:31:30 7:36:22 8:43:01 9:54:21 11:06:45
11位ラインとの差
10位ラインとの差 0:01:34 0:02:25 0:02:30 0:01:49 0:02:44 0:03:31 0:03:45 0:03:15 0:05:39 0:07:34
 15位法大 1:05:20 2:14:28 3:19:20 4:21:54 5:33:00 6:33:07 7:38:04 8:46:19 9:56:11 11:07:23
11位ラインとの差
10位ラインとの差 0:03:11 0:04:41 0:06:35 0:05:42 0:03:52 0:05:08 0:05:27 0:06:33 0:07:29 0:08:12
 16位神奈川大 1:02:48 2:14:00 3:18:37 4:22:10 5:34:11 6:33:41 7:37:47 8:44:40 9:56:33 11:07:26
11位ラインとの差
10位ラインとの差 0:00:39 0:04:13 0:05:52 0:05:58 0:05:03 0:05:42 0:05:10 0:04:54 0:07:51 0:08:15
 17位日体大 1:01:21 2:09:46 3:15:40 4:20:00 5:34:35 6:34:35 7:39:49 8:47:54 9:59:15 11:10:32
11位ラインとの差 -0:01:25 -0:00:12
10位ラインとの差 0:02:55 0:03:48 0:05:27 0:06:36 0:07:12 0:08:08 0:10:33 0:11:21
 18位日大 1:03:17 2:11:25 3:14:08 4:18:14 5:32:53 6:31:14 7:36:45 8:45:06 9:58:36 11:10:37
11位ラインとの差
10位ラインとの差 0:01:08 0:01:38 0:01:23 0:02:02 0:03:45 0:03:15 0:04:08 0:05:20 0:09:54 0:11:26
 19位国士大 1:05:25 2:12:11 3:17:48 4:21:37 5:38:37 6:37:57 7:43:09 8:50:13 10:02:00 11:13:33
11位ラインとの差
10位ラインとの差 0:03:16 0:02:24 0:05:03 0:05:25 0:09:29 0:09:58 0:10:32 0:10:27 0:13:18 0:14:22
 20位筑波大 1:02:46 2:12:10 3:16:43 4:22:16 5:37:53 6:39:03 7:44:41 8:53:03 10:04:08 11:16:13
11位ラインとの差
10位ラインとの差 0:00:37 0:02:23 0:03:58 0:06:04 0:08:45 0:11:04 0:12:04 0:13:17 0:15:26 0:17:02




1位と2位はシード争いとは全く無縁ですが、3位の國學院大は6区を終えて、11位ライン-7分45秒という大きなリードを稼ぎながら、、9区を終えた時点では-4分36秒となり、3分以上もタイムを失いました。

4位帝京大も、4区を終えた時点では11位ライン-3分56秒ですが、7区の選手が走り終わった頃には-1分50秒まで減らし、2分以上リードを吐き出しています。

両チームともシード変動ラインのずっと前方に位置してたので、目立ちませんでしたが、やや危なっかしい流れでしたね。



5位東京国際大は3区の爆走でドカッと稼いでそのまま逃げ切りました。

ヴィンセント選手は、強豪がひしめく3区で3分以上を一人で稼いでいます。



7位早大は7区、8位駒大は3区の活躍が印象的です。

早大7区は1年生の鈴木選手、駒大3区も1年生の田澤選手。

一つ前の区間でチームがシード圏外に落ちるという同じシチュエーションですが、1年生最高記録を樹立する活躍でチームが悪い流れに入るのを防いでいます。



9位創価大は、アンカーに隠されていた特大の一発が、チームに4分弱のメリットをもたらせました。



10位東洋大は、2区と5区で区間新記録を出したものの、4区の遅れが響き、シード獲得校の中で唯一、往路をシード圏外で終えましたが、6区の今西選手の快走に救われています。



11位中央学大は惜しかったですね。

1区で稼いだリードを上手く使ってハイレベルな往路をしのぎ、復路では6区で武川選手が1年生最高記録を樹立してリードを奪い、10区にタスキが渡るまでは良いレースが出来ていたのですが。



16位神奈川大は2区で早くもシードが厳しくなる、10位ライン+4分13秒。

しかし、8区を終えても+4分54秒で踏ん張っていました。

9区はブレーキでしたが、10区も中々の走りで、厳しい状況の中でも粘りを見せる選手が多かったです。



神奈川大とは逆に、序盤が素晴らしかったのに粘れなかったのが17位日体大。

1区で11位ラインの-1分25秒という最高のスタートを切り、2区も耐えてシード圏内をキープするものの、3区以降は坂道を転げ落ちるように順位を落とし、シード権が遠のいていきました。





シード変動11位ラインの動き

これはシード圏内から見て、後方のシード変動11位ラインを離す事もなければ詰められる事もない、引き分けタイムになります。



2区 67分12秒 区間7位相当
3区 62分53秒 区間9位相当
4区 63分40秒 区間16位相当
5区 72分44秒 区間8位相当
6区 60分20秒 区間16位相当
7区 63分39秒 区間7位相当
8区 66分39秒 区間9位相当
9区 69分44秒 区間6位相当
10区 71分33秒 区間14位相当



往路では、2区の異常なレベルの高さが目立ちます。

66分台に迫るスピードで、後方の11位ラインが迫ってきたのですから、前を走る選手は大変だったでしょう。

2区と比べると、3区以降はレベルがどんどん落ちてきている印象です。

特に区間16位相当の4区のタイムは、2区ならば69分台後半に相当すると思います。

5区は区間8位相当ですが、タイムのレベルは4区と同じくらいかと。



復路に入り6区では、60分20秒というタイム。

ヴェイパーがある事を考慮すれば、お世辞にもレベルは高くありません。

57分台を記録した、東洋大・今西選手は11位からのスタートでしたが、10位ラインの7秒後方から11位ラインの2分46秒前方まで一人で2分53秒を稼ぐ働きを見せました。

これはスタートしてすぐにシード圏内に入り、その後は11位ラインが60分20秒というスローな動きだったので、ガンガン突き放してタイムを稼ぐことが出来たからです。

復路の東洋大は、今西選手の作ったリードに守られる形でシードを獲得していたので、今大会の6区の11位ラインの動きが鈍かった事は、東洋大のシード獲得に大きな影響を与えていました。



7区は逆にレベルが高く、8区は区間9位相当ですが、タイムはあまり良くありません。

6区↓、7区↑、8区↓、9区↑、10区↓という感じで、復路の11位ラインのレベルは、乱高下していました。

シード圏内でスタートしたチームの選手の多くは、偶数区間の選手はラッキーだったと言えるでしょう。



レベルの高い奇数区間の9区でシードギリギリの10位でスタートしたのが中央学大・有馬選手。

7秒後方には11位ラインがあります。

しかし、アンラッキーどころか、区間2位の力強い走りで、11位ラインを突き放しました。

11位でスタートし、10位の中央学大を追い続けた創価大・石津選手も区間6位の好走で、11位ラインのレベルもまた高かったです。





シード変動10位ラインの動き

これはシード圏外から見て、前方のシード変動10位ラインに離される事もなければ詰める事もない、引き分けタイムになります。



2区 67分38秒 区間10位相当
3区 62分58秒 区間10位相当
4区 63分27秒 区間15位相当
5区 72分56秒 区間11位相当
6区 58分51秒 区間8位相当
7区 64分38秒 区間12位相当
8区 67分09秒 区間15位相当
9区 68分56秒 区間2位相当
10区 70分29秒 区間9位相当



往路はシード圏内から見たラインの動きと同じような感じです。



激しく違うのは6区ですね。

圏内から見た11位ラインが60分20秒に対して、圏外から見た10位ラインは58分51秒で動きました。

11位から7位に順位を上げて57分34秒で走った今西選手、12位から9位に上げて58分25秒で走った中央学大・武川選手の影響が大きいです。

往路を終えてシード圏外だったチームの多くは、6区の10位ラインの高速化で更に苦境に立たされています。



7区も11位ラインとは傾向が違い、圏内から見た11位ラインが63分39秒に対して、圏外から見た10位ラインは64分38秒であり、ほぼ1分違いました。

10位ラインの動きが鈍ったとはいえ、早大・鈴木選手を除けば、圏外のチームが大きく迫ってくる事はありませんでした。

11位ラインの高速化は、1年生最高記録を樹立し、12位から9位まで順位を押し上げた鈴木選手の影響は大きいですが、実は10位ラインが64分38秒である事も鈴木選手の影響が出ています。

もしも鈴木選手が誰も抜けなかった場合、11位→12位とチーム順位を落とした拓大・兒玉選手が11位→11位となり、10位→11位だった創価大・右田選手は10位→10位になるので、この2人の区間タイムがそのまま11位ライン、10位ラインになります。

この場合は11位ラインが64分28秒、10位ラインが65分15秒でした。

1年生ながら、鈴木選手がレースに与えた影響は大きかったです。



そして9区は、10位でスタートして10位を守りきった有馬選手が10位ラインを区間2位の速さで動かしましたが、11位でスタートして11位でアンカーにつないだ石津選手が区間6位の走りで抵抗。

区間2位 VS 区間6位というレベルの高い戦いは、シード争いにおける名勝負でした。

石津選手は強敵を相手にして、差を55秒に留めて、10区での逆転劇のお膳立てをしました。



最終10区では、区間賞を取った創価大・嶋津選手が圧倒的な強さを見せましたが、10位ラインの動きは、ほぼ同じ距離を走る9区と比べてもそれほど速くはありません。

10位ラインを動かした選手は、区間18位の中央学大・石綿選手→区間賞の嶋津選手→区間19位の東洋大・及川選手となっています。

最終的には区間9位相当という順位となりました。

嶋津選手が10位ラインを動かした距離は、正確にはわかりませんが、9kmくらいのようです。

全体の半分に満たない距離を走っただけで、区間9位相当まで引き上げたのは凄いと思います。





・ 隠れた好走を発掘

チーム順位でも区間順位でも目立たなかった「隠れた好走」をした選手を発掘するための方法として、過去5大会の区間5位の平均タイムと比べてみるのが有効だと思い、16年大会から調べています。

15年大会で、区間タイムは良いのに、区間順位は10位、そして繰り上げスタートの憂き目にあった日大9区・村越選手がきっかけで始めたものですが、今回でやめておきます。

今回から箱根駅伝はヴェイパー時代に突入しました。

非ヴェイパー時代のタイムから、区間タイムの価値を予想するのは困難ですので。

5年くらい経ったら、またやるかも知れません。



()内は15年大会~19年大会の5大会の区間5位のタイムです。

2区 68分01秒80
(67分56秒、68分30秒、68分06秒、67分53秒、67分44秒)

3区 63分38秒80
(63分29秒、64分11秒、64分14秒、63分40秒、62分40秒)

6区 59分36秒60
(59分38秒、60分21秒、59分49秒、59分31秒、58分44秒)

7区 64分38秒40
(64分09秒、64分37秒、65分01秒、65分06秒、64分19秒)

8区 66分19秒20 
(、66分02秒、65分38秒、66分58秒、66分58秒、66分00秒)

9区 70分50秒60
(69分42秒、70分58秒、71分21秒、71分30秒、70分42秒)

10区 71分30秒20
(70分29秒、71分26秒、71分55秒、72分00秒、71分41秒)

1区は区間タイムがレース展開に極端に左右される区間なので除きます。



4区と5区は距離の大きく異なる旧コースが含まってしまうので、旧コースのタイムは換算して計算しました。

換算に使う数値が2つあり、どちらを使うべきかはっきりしていないので両方載せます。

現在の距離を基準に2.4kmまたは2.5km違うとして換算しました。

遅い方のタイムがクリア出来ればOKとします。

4区
2.4km説 63分28秒47 
2.5km説 63分36秒74
(2.4km説 56分08秒=63分24秒93、56分04秒=63分20秒41、64分17秒 、63分06秒、63分14秒)
(2.5km説 56分08秒=63分45秒61、56分04秒=63分41秒07、64分17秒 、63分06秒、63分14秒)

5区
2.4km説 73分00秒72 
2.5km説 72分53秒21
(2.4km説 81分12秒=72分48秒00、81分16秒=72分51秒59、74分12秒 、72分49秒、72分23秒)
(2.5km説 81分12秒=72分29秒25、81分16秒=72分32秒82、74分12秒 、72分49秒、72分23秒)



今大会で、区間5位までに入れなかった選手では、



2区6位 早大・太田選手(67分05秒)

2区7位 東海大・塩澤選手(67分13秒)

2区8位 國學院大・土方選手(67分19秒)

2区9位 帝京大・星選手(67分29秒)

2区10位 明大・加藤選手(67分53秒)

2区11位 創価大・ムイル選手(67分58秒)



3区6位 東海大・西川選手(62分21秒)

3区7位 明大・手嶋選手(62分22秒)

3区8位 日大・樋口選手(62分43秒)

3区9位 拓大・赤崎選手(62分53秒)

3区10位 順大・橋本選手(63分03秒)

3区11位 創価大・原富選手(63分16秒)

3区12位 中大・三浦選手(63分32秒)

3区13位 東洋大・吉川選手(63分33秒)



4区6位 帝京大・岩佐選手(62分11秒)

4区7位 早大・千明選手(62分25秒)

4区8位 法大・河田選手(62分34秒)

4区9位 順大・野口選手(62分46秒)

4区10位 中央学大・城田選手(62分49秒)

4区11位 中大・池田選手(62分51秒)

4区12位 東京国際大・佐伯選手(62分53秒)

4区13位 明大・金橋選手(62分59秒)

4区14位 拓大・吉原選手(63分21秒)

4区15位 神奈川大・小笠原選手(63分33秒)



5区6位 神奈川大・井手選手(72分01秒)

5区7位 東海大・西田選手(72分04秒)

5区8位 中央学大・畝選手(72分46秒)

5区9位 中大・畝選手(72分49秒)

5区10位 東京国際大・山瀬選手(72分55秒)

5区11位 拓大・石川選手(72分56秒)



6区6位 駒大・中村選手(58分46秒)

6区7位 明大・前田選手(58分48秒)

6区8位 國學院大・島崎選手(59分01秒)

6区9位 国士大・曽根選手(59分20秒)

6区10位 中大・若林選手(59分25秒)

6区11位 神奈川大・森選手(59分30秒)



7区6位 東洋大・蝦夷森選手(63分32秒)

7区7位 東京国際大・真舟選手(64分02秒)

7区8位 神奈川大・川口選手(64分06秒)

7区9位 帝京大・中村選手(64分13秒)

7区10位 拓大・兒玉選手(64分28秒)

7区11位 國學院大・木付選手(64分31秒)



8区6位 東洋大・前田選手(66分08秒)

8区7位 國學院大・河東選手(66分10秒)

8区8位 明大・櫛田選手(66分17秒)



9区6位 創価大・石津選手(69分44秒)

9区7位 法大・清家選手(69分52秒)

9区8位 東海大・松尾選手(69分55秒)

9区9位 東洋大・大澤選手(70分02秒)

9区10位 中大・大森選手(70分05秒)

9区11位 明大・村上選手(70分07秒)

9区12位 拓大・中井選手(70分26秒)

9区13位 駒大・神戸選手(70分37秒)



10区6位 中大・二井選手(70分18秒)

10区7位 駒大・石川選手(70分21秒)

10区8位 早大・宍倉選手(70分23秒)

10区9位 東京国際大・内山選手(70分31秒)

10区10位 明大・河村選手(70分43秒)

10区11位 神奈川大・荻野選手(70分53秒)

10区12位 法大・増田選手(71分12秒)

10区13位 日体大・中川選手(71分17秒)



以上61選手がクリアしています。

これで、3大会前からの人数は、3人→6人→26人→61人と推移しています。

凄いというより異常ですね。

非ヴェイパー時代のタイムは今後はあてにならないと、良くわかるデータだったと思います。





・ 平均区間順位

公式参加20チームの平均区間順位を調べました。



総合成績の順に並べました。()内は平均区間順位の順位です。

1位 青学大 3.4位 (1位)

2位 東海大 4.2位 (2位)

3位 國學院大 7.0位 (3位)

4位 帝京大 7.5位 (4位)

5位 東京国際大 7.9位 (5位)

6位 明大 8.2位 (6位)

7位 早大 8.5位 (8位)

8位 駒大 8.3位 (7位)

9位 創価大 8.9位 (9位)

10位 東洋大 9.1位 (10位)

11位 中央学大 10.6位 (11位)

12位 中大 11.9位 (12位)

13位 拓大 12.7位 (13位)

14位 順大 13.3位 (15位)

15位 法大 13.4位 (16位)

16位 神奈川大 13.0位 (14位)

17位 日体大 14.9位 (19位)

18位 日大 14.6位 (17位)

19位 国士大 14.8位 (18位)

20位 筑波大 17.4位 (20位)



前回は平均区間順位10.0以内でシード権を獲得したのは総合7位までの7チームしかありませんでしたが、今回は10.0以内は10チームあり、順当にシード圏内を占めました。



白熱の3位争いを繰り広げた、國學院大、帝京大、東京国際大、明大の4チームは、平均区間順位の順位でも、そのまんまの順番でした。



総合順位と平均区間順位の順位が2つ以上離れているのが2チームあり、神奈川大と日体大です。



前回大会では、平均区間順位の順位よりも、総合順位を落としているチームは、差のつきやすい5区で大失敗しているケースが見られました。

しかし平均区間順位の順位14位→総合順位16位の神奈川大は、5区を区間6位で走っているのであてはまりません。



また、差のつきにくい1区で成功するのも、平均区間順位の順位よりも総合順位が悪くなる原因になりやすい、と思っていたのですが、平均区間順位の順位19位→総合順位17位の日体大は1区3位と好走しています。



前回のパターンと真逆になりました。



シードを狙うという意味では、神奈川大は遅れながらも健闘し、日体大は3区以降はほとんど抵抗できないまま10位チームに引き離されていったわけですが、ここでは神奈川大が平均区間順の割りにあまり良い成績が残せず、日体大が健闘を見せています。



神奈川大は、平均区間順位の順位で勝っているのに、総合成績で順大と法大に上を行かれています。



2区 神奈川大 71分12秒 区間20位

2区 順大 68分29秒 区間16位

2区 法大 69分08秒 区間18位

2区では区間順位の差は僅かなのに、順大、法大に大きくタイムを稼がれています。



7区 神奈川大 64分06秒 区間8位

7区 順大 64分52秒 区間13位

7区 法大 64分57秒 区間15位

逆に神奈川大が反撃した7区では、あまりタイムを稼げませんでした。この辺りが影響している気がします。



神奈川大とは逆に、日体大は平均区間順位の順位で上を行く、日大と国士大に勝っています。



2区 日体大 68分25秒 区間15位

2区 国士大 66分46秒 区間4位

2区では山口選手が踏ん張り 国士大とは区間順位の差は11ですが、タイム差は1分39秒に留めています。



5区 日体大 74分35秒 区間16位

5区 国士大 77分00秒 区間20位

5区では、国士大の大きなブレーキもあって、区間順位の差の割りにタイムをしっかりと稼ぎました。

日体大はシード争いにおいては3区以降は良いとこなしでしたが、最終的に平均区間順位が上の国士大を相手に、3分以上の大差をつけて勝ったのだから、これはなかなか凄い事ではないでしょうか。



日体大と日大の関係は、国士大よりもわかりづらいです。



9区 日体大 71分21秒 区間16位

9区 日大 73分30秒 区間20位

9区で順位の差の割りにタイム差が大きくついているので、この影響が大きそうです。





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