小難しい話 2020年大会版



2010年大会〜2019年大会の過去10回のシーズンの、全日本や1万mの平均タイムの順位と、箱根のシード権獲得との関係を振り返ってみました。

まず箱根の出場権を持つチームを対象に、全日本で10番以内、9番以内・・・のチームが箱根で10位以内に入る確率を出してみました。

全日本10番以内70/100

9番以内68/90

8番以内65/80

7番以内59/70

6番以内50/60

5番以内43/50

4番以内35/40

3番以内27/30 (90%)

2番以内18/20

1番8/10

3番以内に入ると箱根のシード獲得率が90%を越えます。

全日本優勝→箱根でシード落ちと言う珍事が過去10大会で2回あるため、1番は80%に下がっています。

ちなみに09年大会でもそのシーズンの全日本優勝チームが箱根でシード落ちでした。過去11大会だと3回もあったりします。

これだけの回数があると偶然とも言い切れませんが、常識的に見て、3番以内が90%の確率でシードが取れているなら、1番も事実上90%以上の確率でシードが取れると見て良いと思います。





続いて、陸上雑誌に載っている1万mの上位10人平均タイム(留学生を複数持つチームは1人のみ)の順位で、10番以内、9番以内・・・のチームが、箱根で10位以内に入る確率です。(チームエントリー以前の物なのでやや古いデータですが)

1万m平均タイム順位10番以内72/100

9番以内69/90

8番以内67/80

7番以内61/70

6番以内52/60

5番以内43/50

4番以内35/40

3番以内28/30 (約93%)

2番以内19/20

1番10/10

こちらも3番以内ならばシード獲得率は90%を超えます。





全日本&1万m平均の両方で10番以内、9番以内・・・のチームが箱根で10位以内に入る確率も出してみました。

両方10番以内58/69

9番以内55/64

8番以内53/57 (約92%)

7番以内49/53

6番以内39/42

5番以内29/32

4番以内24/26

3番以内20/21

2番以内11/11

1番5/5

8番以内で獲得率が90%を超えます





全日本や1万mから箱根のシード獲得率を調べた理由

有力チームという表現は良く聞きますが、何をもって有力と言っているのか定義は曖昧でした。

そこで当HP内限定ですが定義を作ってみようと思い、全日本の順位と1万m平均の順位が、過去10大会の箱根のシード権獲得率90%以上に達している順位以上としてみました。

 

「以内」という条件について

全日本10番以内の箱根シード獲得率が70%だとしても、全日本で10番のチームが70%の確率でシードが取れていたわけではありません。

上位のチームが10番以内の確率を引き上げているからです。

全日本3番と全日本10番では、同じ10番以内でも全然違います。

しかし、もし全日本10番以内が100%の確率でシードが取れていたならば、全日本3番だろうと、全日本10番だろうと関係なく100%の確率でシードが取れていた事になります。

つまり、獲得率が上昇すると、その数字の信頼度も比例して上がります。

というわけで、獲得率70%だからといって、その順位に達すれば70%の確率でシードが取れていたわけではありませんが、獲得率90%ならばかなり高い確率で、その順位に達すれば取れています。





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