2020年箱根駅伝の予想
(2019年12月28日時点での予想です)
駅伝SLGを使っての予想です。
駅伝SLGは選手の1万mのベストタイムを元に各区間のタイムを予想するソフトですが、氷川優気独自の考え方により、
(1)ハーフマラソンのベストタイム
(2)前シーズンの箱根駅伝の区間タイム
(3)今シーズンの全日本大学駅伝の区間タイム
(4)今シーズンの高島平20km、セブンヒルズ15km、甲佐10マイルのタイム
以上のデータから選手の1万mの事実上の走力を予想し、実際の1万mのベストタイムより良かった場合はそちらを採用しています。
(早い話が、駅伝オタクの勘に頼ってデータ入力している部分が多いという事です)
今シーズンから20kmはPBではなく、そのシーズンの高島平のみとしています。箱根予選会も前回からハーフに変更され、20kmのタイムを調べる意味がなくなってきています。ハーフのPBを調べるのは簡単ですが20kmはかなり大変です。
今回からセブンヒルズ15kmと甲佐10マイルを加えました。前々回の東海大・阪口選手ほどではないものの、15kmや10マイルでは快走したが1万mやハーフで本来の力を発揮できていないと感じる選手が最近増えてきているためです。
シミュレーションは5回の平均値を1戦と数え、15戦行い8番目の記録を予想タイムとしました。
・予想順位とタイム
1位 東海大 10時間51分07秒
2位 東洋大 10時間57分06秒
3位 駒大 10時間57分14秒
4位 帝京大 10時間59分44秒
5位 青学大 11時間01分49秒
6位 國學院大 11時間01分57秒
7位 東京国際大 11時間03分17秒
8位 順大 11時間04分58秒
9位 明大 11時間07分01秒
10位 早大 11時間07分02秒
11位 中央学大 11時間07分51秒
12位 神奈川大 11時間08分31秒
13位 日体大 11時間10分39秒
14位 法大 11時間10分55秒
15位 創価大 11時間13分07秒
16位 日大 11時間13分08秒
17位 拓大 11時間14分08秒
18位 中大 11時間14分12秒
19位 国士大 11時間23分01秒
20位 筑波大 11時間29分27秒
(オープン参加の連合チームは含めません)
大本命の東海大が予想通りの1位でした。51分台の記録が予想され、2位以下に大差をつけるぶっちぎりの1位です。
このシミュレーション予想は現実と比べて、10時間55分〜の記録は出やすい傾向ですが、55分切りになると逆にシミュレーションの方が出にくくなります。
前回大会で現実に出した52分09秒を超える可能性は充分にありそうです。
11時間+−3分くらいの範囲に2位〜7位の6チームが集まっています。優勝争いよりも2位争いの方が白熱しそうですね。
現実の大会では、往路に有力選手を集める作戦を取る可能性の高い東洋大、國學院大、東京国際大が逃げまくり、総合力の高い駒大、帝京大、青学大が復路で追う展開でしょうか。
近年の箱根駅伝で超強豪校と呼べる実績を持つのは青学大と東洋大の2校だけだと思いますが、この2校の現実の過去4大会の成績は青学大が1位、1位、1位、2位、東洋大が2位、2位、2位、3位となっていて、常に東洋大の一つ前に青学大がいる状態です。
この4大会での両校のシミュレーションの差は、
16年大会 9分43秒差
17年大会 10分28秒差
18年大会 3分06秒差
19年大会 2分24秒差
となっていて、常にデータ上でも青学大が上を行っていますが、最近は差が縮まり、そして今回はついに東洋大が4分43秒差をつけて、青学大を上回りました。
東洋大は今回ついに宿敵中の宿敵に勝つかも知れません。
青学大の11時間オーバーの記録は意外でした。
シミュレーション予想をする前は、本命東海大、対抗青学大と考えていたので、青学大がトップから10分以上も遅れる5位予想には驚きました。
今年の青学大は持ちタイムは良くても駅伝の実績が少し足りていないような気がします。
駅伝の実績が少ないと、ソフト上での安定感の設定を低くせざるをえないので、その差が出ているようです。
8位以下のシード権争いは、順大が1歩リード。7位以内に食い込んでもおかしくない戦力です。
9位〜11位が07分台、12位が08分台のハイレベルなタイムが予想されています。
過去のシミュレーションで、10位が10分を切った例は、
16年大会 10位 11時間09分48秒
19年大会 10位タイ 11時間09分18秒
19年大会 10位タイ 11時間09分18秒
以上3例だけでしたが、今回は10位、11位、12位までが10分を切り、07分台、08分台まで出てしまいました。
前回大会では10位の中央学大が09分台を出し、10位の10分切りがついに現実になりましたが、現実の大会でも今後は08分台、07分台とタイムが伸びていくかも知れませんね。
9位予想の明大と14位予想の法大は、実戦での強さを加味すると、順位は逆になるかも知れませんが。
前回は20位が16分台の好タイムが予想されましたが、今回は19位以下が20分オーバーの予想となっています。
・現実補正
過去3年の箱根に出場し完走しているチームを対象に、シミュレーションと現実との差、3大会の平均タイム分を補正します。(小数は切り捨て)
東海大
補正前 10時間51分07秒
補正値 +3分07秒 (+9分20秒、+8分25秒、−8分22秒)
補正後 10時間54分14秒
東洋大
補正前 10時間57分06秒
補正値 +25秒 (+4分12秒、−2分52秒、−4秒)
補正後 10時間57分31秒
駒大
補正前 10時間57分14秒
補正値 +7分25秒 (+11分44秒、+8分27秒、+2分04秒)
補正後 11時間04分39秒
帝京大
補正前 10時間59分44秒
補正値 +4分02秒 (+3分25秒、+7分03秒、+1分39秒)
補正後 11時間03分46秒
青学大
補正前 11時間01分49秒
補正値 +55秒 (+7分19秒、−4分39秒、+7秒)
補正後 11時間02分44秒
國學院大
補正前 11時間01分57秒
補正値 +5分04秒 (+12分46秒、+6分14秒、−3分46秒)
補正後 11時間07分01分
順大
補正前 11時間04分58秒
補正値 +1分50秒 (+3分20秒、+14秒、+1分56秒)
補正後 11時間06分48秒
早大
補正前 11時間07分02秒
補正値 +2分54秒 (+8分00秒、−39秒、+1分21秒)
補正後 11時間09分56秒
中央学大
補正前 11時間07分51秒
補正値 +3分54秒 (+10分22秒、+4分09秒、−2分48秒)
補正後 11時間11分45秒
神奈川大
補正前 11時間08分31秒
補正値 +6分20秒 (+1分29秒、+14分52秒、+2分40秒)
補正後 11時間14分51分
日体大
補正前 11時間10分39秒
補正値 +39秒 (+8分02秒、−2分21秒、−3分42秒)
補正後 11時間11分18秒
法大
補正前 11時間10分55秒
補正値 −4分32秒 (−3分44秒、−5分53秒、−3分59秒)
補正後 11時間06分23秒
拓大
補正前 11時間14分08秒
補正値 +3分11秒 (+6分12秒、+2分03秒、+1分18秒)
補正後 11時間17分19秒
国士大
補正前 11時間23分01秒
補正値 +12分55秒 (+29分38秒、+8分37秒、+31秒)
補正後 11時間35分56分
現実補正後は1位東海大と2位東洋大の差が縮まります。
他の上位候補の駒大、帝京大、國學院大もタイムを大きく落としますが、青学大はそれほどのダウンはなく相対的に順位を上げています。
注目はやはり法大ですね。過去3大会すべてシミュレーションよりタイムを伸ばしており、補正値も当然マイナスとなる−4分32秒。法大の実戦の強さは凄いです。
現実に11時間06分台が出ればシードはほぼ確定でしょう。
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