旧5区のタイムを計りました
一体なんのことかと言いますと、かつて小田原中継所があったかまぼこ屋の鈴廣の前に出向き、そこから往路ゴールまでの「旧5区部分」のタイムを計測してみました。
目的はもちろん柏原選手です。旧5区にはかつて、順天堂大の今井選手が残した1時間09分12秒というとてつもない記録がありました。その後コースが2.5キロ延長されて現在のコースになり、今井選手の記録は幻の最高記録となりました。今井選手はその後に、現在のコースも走っていますが、旧5区を走ったときほどのパワーは無いように感じました。
そんな幻の大記録にようやく挑める選手が現れました。言うまでも無く東洋大の柏原選手です。現在のコースでの柏原選手の記録は1時間17分08秒、これは旧5区に換算すると1時間08分53秒になります。しかもこれは向かい風が強い中で出した記録でした。
柏原選手には今井選手の記録の更新を期待していたのですが、残念ながら本調子ではなかったのか、今回の柏原選手の記録は、旧5区1時間10分47秒というものでした。
ちなみに今年の柏原選手の現在のコースのタイムは1時間17分53秒ですから、旧5区に換算すると1時間09分33秒になります。
あれっ?なんか計算が合いません。やっぱり800メートル以上も上って、その後100メートル以上も下って、という極端な高低差のある区間を、全体の距離から換算しても正しいタイムにはならないのかも知れません。2.5キロ距離が伸びれば当然スタミナも消耗するでしょうし。
副産物的にと言ってはなんですが、トップを走っていた早大の猪俣選手も計れました。タイムは旧5区を1時間13分55秒でした。
猪俣選手の現在のコースのタイムは1時間21分14秒で、これを旧5区に換算すると1時間12分33秒です。やっぱり合いませんね。
1位の早大、3位の東洋大が計れたのですが、2位で通過した東海大は逃してしまいました。というのも、東海大の早川選手は個人的にかなり注目していたので、「がんばれ!80分切れる!」と大声で叫んで応援していたら気付いたら通り過ぎてしまいました・・・。
2、3秒の誤差はあるかもしれませんが大体のタイムとしては、早川選手は1時間12分47秒くらいで旧5区を走っていました。
計測の仕方ですが、鈴廣の前の旧小田原中継所で待機して、手に持った電波時計で選手が目の前を通った瞬間の時刻を記録しました。ネットで標準時刻を確認し、電波時計が1秒の狂いも無かったことは確認済みです。往路は朝8時一斉スタートですから、往路のゴールタイムと照らし合わせれば旧5区のタイムがわかります。
トップの早大の通過時刻は12時16分22秒、3位の東洋大の通過時刻は12時19分03秒と04秒の間でした。3.5秒とした方が正確だったかもしれません。2位の東海大は通り過ぎてから気付いて、慌てて時計をチェックし、大体の目安で12時18分40秒くらいでした。
余談ですが、5年前のビデオを見て、旧小田原中継所周辺の建物の形を覚えてから向かったのですが、向かいにある鈴廣の建物が変わっていて、場所がわからなくなってしまい焦りました。
周囲にいた人たちに、昔の中継所の場所を尋ねてみても、「今はめがねスーパー前だよ」、「もっと何キロも向こうだよ」と小田原市街の方向を指差されるばかりでした。大会のスタッフの人たちに尋ねても同じ答えでした。
終いには尋ねたおばさんに、「うちの孫が駒澤大学に行っていて、陸上もやっていて背が高くて・・・」と孫の自慢話の話し相手まですることになりました(別に駅伝選手ではないそうです)。
結局、東京まで何キロ、横浜まで何キロと書かれている道路の案内表示板の位置から旧中継所の場所を予想し、資料として持っていた旧中継所周辺のテレビ画面の写メと照らし合わせて、正しいと思える場所を見つけました。歩道に柱が立っていて、ちょうどその場所です。