隠れ28分台ランナー(2018年大会版)



ここに詳しく書いてありますが、

5km14分00秒(1kmあたり2分48秒ペース)、

10km29分00秒(1kmあたり2分54秒ペース)、

20km60分00秒(1kmあたり3分00秒ペース)

この三つを同価値とした場合、距離が2倍になると1kmあたりのペースが6秒落ちる法則性があります。

これを利用して、距離の違いに伴うペースの変化も考慮して、全日本8区間における10km29分00秒とほぼ同じ価値になる記録を計算すると以下のようになります。



1区14.6km  約43分08秒

2区13.2km 約38分48秒

3区9.5km 約27分29秒

4区14.0km 約41分17秒

5区11.6km 約33分53秒

6区12.3km 約36分02秒

7区11.9km 約34分49秒

8区19.7km 約59分03秒

※レース展開、気象条件、コースのアップダウンは考慮していません

※近似値を使った計算なのであくまで「約」がつきます



箱根駅伝参加予定チームの中で、1万mのベストタイムで29分切りを達成出来ていない、かつ、今シーズンの全日本の区間タイムが10km29分切りに相当する選手をピックアップしてみました。

去年は「伊勢路の隠れた実力者」というわかりづらいタイトルでしたが、今年からはわかりやすいネーミングにしました。



館澤 (東海大)
約28分31秒相当 (3区27分02秒)

佐藤 (法大)
約28分48秒相当 (3区27分18秒)

佐藤 (帝京大)
約28分45秒相当 (4区40分57秒)

青木 (法大)
約28分53秒相当 (4区41分08秒)

越川 (神奈川大)
約28分59秒相当 (5区33分52秒)

堀合 (駒大)
約28分55秒相当 (6区35分57秒)

小野田 (青学大)
約28分54秒相当 (7区34分43秒)

大川 (神奈川大)
約28分57秒相当 (7区34分46秒)

※小数は切り捨て



館澤選手のような有名な選手や、5千m13分台、ハーフ62分台ランナーもいるので、ダークホースとはちょっと違うかも知れませんが、隠れ28分台ランナーが8人もいました。



優勝候補の神奈川大に隠れ28分台が2人。

越川選手は5千m13分台ランナーですが、大川選手は5千m、1万m、20km、ハーフマラソンのどの種目でも大台を突破する記録は持っていません。

しかし全日本の区間タイムは28分台相当の見事なタイム。

まさに隠れた実力者です。

前々回は10区を、前回は9区を走り、どちらも72分ちょっとのタイムを出していますが、今の走力で同じ区間を走れば2分程度は縮めて70分前後が狙えるのではないでしょうか。

もしかしたら優勝争いのキーパーソンになるかも知れませんね。



今シーズンの全日本は中盤以降の区間で追い風気味の好コンディションでしたが、箱根でも全日本の区間タイムに見合うレベルの快走を期待したいです。





「箱根駅伝の話」に戻る