隠れ28分台ランナー



ここに詳しく書いてありますが、

5km14分00秒(1kmあたり2分48秒ペース)、

10km29分00秒(1kmあたり2分54秒ペース)、

20km60分00秒(1kmあたり3分00秒ペース)

この三つを同価値とした場合、距離が2倍になると1kmあたりのペースが6秒落ちる法則性があります。

これを利用して、距離の違いに伴うペースの変化も考慮して、全日本8区間における10km29分00秒とほぼ同じ価値になる記録を計算すると以下のようになります。



1区9.5km  約27分29秒

2区11.1km 約32分21秒

3区11.9km 約34分49秒

4区11.8km 約34分30秒

5区12.4km 約36分21秒

6区12.8km 約37分35秒

7区17.6km 約52分28秒

8区19.7km 約59分03秒

※レース展開、気象条件、コースのアップダウンは考慮していません

※近似値を使った計算なのであくまで「約」がつきます



エントリーされた選手の中で、1万mのベストタイムで29分切りを達成出来ていない、かつ、今シーズンの全日本の区間タイムを距離の違いを考慮して10kmのタイムにすると29分切りに相当する選手をピックアップしてみました。

前回は4人でしたが、今回は11人もいます。

小林 (駒大)
約28分33秒相当 (2区31分51秒)

大澤 (東洋大)
約28分51秒相当 (2区32分12秒)

神林 (青学大)
約28分41秒相当 (3区34分27秒)

小野寺 (帝京大)
約28分41秒相当 (3区34分27秒)

芳賀 (東京国際大)
約28分44秒相当 (3区34分30秒)

今西 (東洋大)
約28分40秒相当 (4区34分07秒)

千明 (早大)
約28分41秒相当 (4区34分08秒)

中西大翔 (國學院大)
約28分46秒相当 (4区34分14秒)

群司 (東海大)
約28分52秒相当 (6区37分26秒)

定方 (東洋大)
約28分57秒相当 (7区52分24秒)

名取 (東海大)
約28分20秒相当 (8区57分46秒)

※小数は切り捨て



注目はやはり名取選手ですね。

全日本の逆転劇を見せた走りは、28分台前半相当のパフォーマンスだったようです。

東海大は去年も館澤選手が全日本では28分26秒相当の走りを見せていましたが、このレベルの選手がなぜ1万mで好タイムを出さないのか不思議です。



予選で敗退した城西大ですが、菅原選手が学生連合で出場する可能性が高いようですね。

菅原 (城西大)
約28分15秒相当 (3区33分56秒)

最速の隠れ28分台ランナーとしてどんな走りを見せてくれるか楽しみですが、公式記録とはならないのが残念です。





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